鍼は脊髄小脳変性症に
多くの成果を上げています。

鍼は脊髄小脳変性症に多くの成果を上げています。

脊髄小脳変性症の原因

脊髄小脳変性症の原因を説明する鍼灸師 吉池 弘明

●更新 2025.01.16

脊髄小脳変性症の原因について教えてください。

脊髄小脳変性症の原因について教えてください。東京都 K.A.様

私は母親から遺伝した脊髄小脳変性症です。

この病気は、進行が早い人・遅い人、発症年齢が早い人・遅い人など様々ですが、どんなことが原因で起こるのですか?

東京都 K.A.様

脊髄小脳変性症は、遺伝性と孤発性がありますが、遺伝性の場合は、優性遺伝によって発症することが多いです。

原因となる変異した遺伝子の型は40種類ほど発見されていて、遺伝子検査をすると型が分かり、多系統萎縮症と比べると比較的ゆっくり進行すると言われていますが、進行速度は患者様によって個人差があります。

院長 吉池 弘明

脊髄小脳変性症の鍼灸治療に取り組む鍼灸師 吉池 弘明

私が書きました

森上鍼灸整骨院 院長 吉池 弘明

脊髄小脳変性症の治療経験37年。医師とは異なる検査【医療用サーモグラフィ】を取り入れ、のべ20万人を検査、治療成果を上げる。自らを「サーモグラファー」と命名。脊髄小脳変性症の鍼治療に欠かせない、自律神経・ストレス状態をデータから読み解き、患者様ひとりひとりに合わせた治療を行っている。はり・きゅうの日生まれ62歳。

脊髄小脳変性症の原因

変異した遺伝子によって発症すると言われています。

脊髄小脳変性症は、遺伝性と孤発性とに大きく分けられ、遺伝性は全体の3分の1・孤発性は全体の3分の2の割合です。

遺伝性は、遺伝子配列の違いによって型が決まり、孤発性(遺伝ではなく散発的に起こること)のほとんどは多系統萎縮症で、脊髄小脳変性症の中の1つの疾患として位置づけられています。

脊髄小脳変性症の鍼灸外来

お医者様とは違った角度から検査をして鍼治療に活かしています。

  • カラダの傾きを検査する

    モアレトポグラフィーでゆがみを検査する

    小脳性運動失調のふらつき軽減には、モアレトポグラフィで重心異常を確認し、バランス感覚を整える鍼治療とリハビリをおこないます。

  • 自律神経の状態を検査する

    サーモグラフィで体表の温度から自律神経の状態を検査する

    自律神経異常は体表温度を診ると分かるので、医療用サーモグラフィで確認し、自然治癒力を高める効果的なツボの選定に活かしています。

  • 脳への血流を検査する

    エコーで脳への血流を検査する

    脊髄小脳変性症の患者様は、椎骨動脈の血流が低下していることが多いので、姿勢を変えながら脳に向かう血流状態を調べます。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    検査結果に合わせて鍼でツボを刺激

    全身検査の結果に合わせて、的確なツボを鍼で刺激していくので、脊髄小脳変性症によるふらつきや呂律の症状軽減に役立ちます。