鍼は脊髄小脳変性症に
多くの成果を上げています。

鍼は脊髄小脳変性症に多くの成果を上げています。

脊髄小脳変性症の治療法

多系統萎縮症の最新治療を説明する鍼灸師 吉池 加奈

更新/2025.01.20

脊髄小脳変性症の最新治療について教えてください。

脊髄小脳変性症の治療法について教えてください。東京都 K.A.様

母親と同じ病気とのことですが、母親よりも進行が早い感じがします。

おかげさまで当初よりもいい感じなのですが、他に治療法がないか教えてもらえますか?

東京都 K.A.様

遺伝子のゲノム解析がすすみ、遺伝性の脊髄小脳変性症の原因が解明されてきています。

細胞の中でタンパク質を作り出す設計図が原因で、毒性を発揮するタンパク質を作ってしまうようです。現在、タンパク質を無毒化したり、タンパク質を分解する物質を遺伝子に組み込む治療の研究が進行しています。その他、磁気を使った治療や進行を抑えるアミノ酸の治験も進行中です。

近い将来、画期的な治療法が開発されるかもしれません。

鍼灸師 吉池 加奈

多系統萎縮症の鍼治療に取り組む鍼灸師 吉池 加奈

私が書きました

森上鍼灸整骨院 鍼灸師 吉池 加奈

薬に頼らなくとも自然治癒力で症状が改善していくよう、患者様の鍼治療と心のケアに取り組む。若干の滑舌の悪さと陽気さで場を和ませるムードメーカー。持ち前の好奇心と向上心で、日々新しい治療法を模索している。

脊髄小脳変性症の治療法

世界中で動物実験や治験が始まっています。

遺伝性の脊髄小脳変性症の原因遺伝子が解明され、世界中で治療の研究が進行しています。ただし、研究中のお薬はもとから治すお薬でないため、新薬が認可されるまで症状の進行を抑えることが大切です。

当院独自の検査

他の鍼灸院には無い検査・治療が可能です。

  • ゆがみを検査する

    モアレポトグラフィーでゆがみを検査する

    小脳の萎縮があると姿勢を保つことができなくなるので、重心を調べて原因の姿勢筋を特定し、鍼治療をします。症状を回復させられることが多いです。

  • 自律神経の状態を検査する

    サーモグラフィで体表の温度から自律神経の状態を検査する

    遺伝性脊髄小脳変性症では、自律神経の異常が出ると進行が早まることが多いです。自律神経の異常は体温分布に現れるので、体温分布を調べて鍼治療を進めます。

  • 脳への血流を検査する

    エコーで脳への血流を検査する

    脊髄小脳変性症の進行が早い方は、自律神経から小脳へ向かう血流が首の部分で低下していることが多いので、首の動脈の血流を調べて鍼治療に活かします。

  • 検査結果に合わせてツボを刺激

    検査結果に合わせて鍼でツボを刺激

    検査の結果に合わせて、的確なツボを貼りで刺激していくので、より脊髄小脳変性症の症状の回復が高まる鍼治療が可能です。